大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009
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2009年8月14日 越後妻有地区(新潟県十日町市、津南町) 3年ぶりのトリエンナーレに行ってきました。

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やはり作品よりも私を魅了したのは自然の芸術でした。
この棚田は、まさに自然の風景と人の『作品ではなく』作った水田が織りなす最高の芸術作品でした。

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鈴木牧之記念館・十日町市博物館に行ってきました。
もともとテキスタイル専攻、テキスタイルデザイナーだった私としては心焦がれる品々でした。

越後上布の歴史は古く、天平勝宝年間建立の奈良正倉院に「越布」として今も保存されています。江戸時代、鈴木牧之の著した「北越雪譜」の中に雪国の生活と共に越後上布の生産のありさまが詳細に記載されています。
現在では原料である苧麻の生産量も極めて少なく後継者も老齢化してきており、近い将来には「幻の布」となる事も憂慮されています。

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ジェームズ・タレル(James Turrell)光そのものを作品にしている現代美術家。
光を知覚する人間の作用に興味を持っており、知覚に働きかけ普段意識しない光の実在を感じさせるようなインスタレーション作品や空間を多く作っています。

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越後妻有地域の伝統的な家屋、重要文化財星名邸がモデル。屋根が スライドして天井が開き、日没後徐々に変化する空の光を眺めることが できます。四角く切り取られた空は、淡い青から群青、そして漆黒へと移 り変わり光の変化を実感する。風呂 や床の間、寝室など随所に光ファイバーが仕込まれ、風呂に浸かると幻 想的な光に体が包まれます。

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この大地の芸術祭で私が唯一いいなと思った作品です。

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宿泊も出来ます。

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この芸術祭には疑問が残ります。どうしても町起こしの名の下にワッと押しかけてワイワイやって去っていく・・・地元の人にしてみれば迷惑な感じも見受けられました。この様な企画は地元の一般の人との繋がりの上に成り立つ難しい企画だと思います。
農家の方が『見に来た人が畑を踏み荒らし本当に迷惑な事だ』と私に言った言葉が心に残ります。
また作品が陳腐だったり、自然とそぐわなく自然とアートの共存ではなく自然破壊のような物も多々ありました。

S教授がこれは邪道だと批判していましたが、私も同感です。
この芸術際の総合ディレクターがアートは目的ではなく手段だと言っていましたが、果たして手段としての役割を果たしているのだろうか・・・・
by riedesign | 2009-08-04 13:41 |
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