by riedesign
《男の銀細工》 出版記念パーティー
2008年7月11日 出版を記念してパーティーが開かれました。 

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スギダラ三兄弟の南雲勝志さん(左)・若杉浩一さん(真中)・千代田健一さん(右)から花束をもらって大喜びのギンダラ三姉妹の後田麗さん(左)と栗元幸子さん(真中)と私。
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今回この出版本にも多大なご協力をいただいた7人のデザイナーの若杉浩一さん・竹下俊也さん・南雲勝志さん・吉田道生さん・多湖賢司さん・千代田健一さん・白崎達也さん、お疲れ様でした。そして本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
そして協力していただいた方々、パーティーに来て下さった方々、本当にありがとうございました。
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監修の言葉として出版本に掲載されていますが、出版への私の思いを良かったら読んで下さい。

純銀粘土の企画・デザイン・制作・そして講師の仕事に携わって今年で13年が経ちます。そしてPMC純銀粘土が世界で最初に開発されてから18年が経ちました。これまでクラフトの世界ではおもに女性を中心に広めていった純銀粘土ですが、経験者も増え、技術的にもある程度確立されてきたなかで、これから重要になってくる事はデザイン性と社会性ではないかと思い始めていました。
これは美術大学のプロダクトデザイン科で純銀粘土を使用した授業を行ったことがきっかけでした。学生たちがデザイン・制作した作品は今までのホビーやジュエリー業界の物と全く異なった発想のものが多かったのです。
それは、制作のための技術ではなく、自分のイメージするものやこだわりがあって、それをどう具体化していくかというストーリーです。そこにものづくりへ向けた新しい創造が生まれます。
そして、むしろこの素材は大人の男性が楽しむのにぴったりではないか、という考えに繋がっていきました。日々仕事に人生の大半を費やしている世の男性に対し、余暇として楽しむ場をつくれないか? 仕事を離れた”人と人との関わり合いの場”をつくれないか? といった考えに発展していきました。
女性は仕事帰りや休日にホビー教室に通い、余暇を楽しむ場が比較的あります。でも男性はなかなか場がないし作れない。そんな時にふと浮かんだアイディアが、大学の授業のようにこちらから会社に出向いていけば良いんだ、ということでした。幸いにもいくつかの会社で理解が得られ、日々デザインの仕事をしている人達を中心に講習会を開催し、純銀粘土の作品をつくってもらう機会に恵まれました。
結果は予想通りでとても個性的で、ものづくりに対するこだわりや、日常の体験、仕事の知識、自分への思いを通してこちらがわくわくするような作品達が次々と生まれていきました。
これはすごい、ぜひみんなに紹介したい! そんな思いがこの本の出版へと繋がっていったのです。
今回登場してもらった男性七人はそんな中で出会った方々です。いずれも純銀粘土歴は始めてまだ間もないのですが、デザイン分野で活躍している彼らの生み出すものはとても興味深く、そしてとてもおもしろい。
純銀という貴金属素材でつくるこの小さな物には、その人の持っているデザイン能力、技術力、感性がはっきり映し出されます。これは他の素材ではなかなか表現できない希有な存在だと思います。それは自分を知る手掛かりにもなるし、他人を知る手掛かりにもなります。忙しい毎日の中で、そんなことをちょっと考えたり、楽しんだりする時間ってとても大切なんだと思います。
また、制作している過程を見ているとその人の性格が分かってきます。さらに制作した物を見るとその人の考え方が分かってきます。つまり、つくった作品がその人を物語る、っていうかそのものなんですよね。
結果的に純銀粘土でのものづくりを通して得たことや、楽しんだ想いはそれぞれ違うと思いますが、これからの何かのきっかけになったのではないかと確信しています。
世の男性たちは、もっと自由に人生を楽しむべきだと思っています。会社員にとって仕事を離れて対話を持つことは意外と大変でしょうけれど、実は一人の人間として欠かせない大切なことだと思っています
ともあれ、私としてはこの企画を通じて個性的で、わがままで、面白くて、かわいい、プライド高き男の人達と関わることが出来たことを本当、幸せというか大変というか・・・楽しかったです。
昨年から同様の想いで「日本全国ギンダラケ倶楽部」という会を立ち上げました。こちらはいつでも継続して活動していますので一度遊びに来て下さい。
最後にギンダラセブンの方達を初め、出版に協力いただいた多くの方々、本当にありがとうございました。そしてどうもお疲れ様でした。これからもみんなで楽しんでいきましょうね。
by riedesign | 2008-07-17 09:05 | アクセサリー
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